ファインマンテクニックとは何か
Mar 24, 2024
- 効果的な学習法として知られる学習法にファインマンテクニックがある。これがどのようなものかについてメモ。
- ファインマンは、ノーベル物理学賞を受賞したアメリカの物理学者。
- この学習法の前提としてあるのは、理解できている概念については人に説明ができるはず、ということ。
- 1枚の紙に、理解したいトピックについて他人に向けて説明するように書く。
- ファインマンテクニックは、あるトピックを理解するのに4段階のプロセスを持つ。
- プロセスは、以下の通り。
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- 学ぶ対象のトピックを選ぶ。
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- 自分自身に向けて、もしくは誰かに、そのトピックを説明する。
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- 説明に行き詰まりがあれば、自分自身が学びを得た原典へ戻り、行き詰まった部分の理解不足を埋める。
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- トピックが明白だと感じるまで簡略化する。そこから例えを作る。
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- ファインマンテクニックにおいて、真に理解していない状態で達人のように振る舞うことはない。
- プロセスの中で理解不足に向き合って、明確に理解することが必要になる。
- プロセスの詳細は以下の通り。
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- トピックを選ぶ
- 1枚の白紙に、理解していないトピックをまず書くことから始まる。
- 自分自身が何を知らないか、まず見極める。
- 小さく始めることが重要。「経済学」や「心理学」のような大きなトピックでは、1ページに説明が収まらないことは明白。
- より具体的なトピックを選ぶ。小テストで問われるような小さな粒度のトピックを選ぶ。
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- 自分自身か誰かに向けて説明する
- 何かを読んだだけで理解できることもないし、何かを書き写しただけで理解できるわけでもない。
- 何かを理解するには、より積極的なプロセスが必要になる。
- まずは自分自身に向けて教えてみる。
- ノートを見ずに、自分の言葉で声に出して説明してみたり要約を書いてみたりすると良い。
- 次の段階として、他人に向けて説明する。
- 批判や質問から理解がより深まる。
- 説明をしようとすることで、自分自身を騙すことが難しくなる。
- 他人を騙すのは自分自身を騙すよりもさらに困難。
- 説明ができるようになると、例外を示すことができ、矛盾に気づくようになる。
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- 行き詰まったら原典に戻る
- 大抵、高度なことを学ぶときには何度も行き詰まる。
- 説明を洗練すればするほど理解が深まっていく。
- 学習は1度きりのものではなく、継続的に知識を更新していくもの。
- 受動的な学習だと知識の定着はより困難になる。
- 能動的に、自分自身の説明や要約のために不足点を補うように原典から引き出してきたものは、知識の定着がより確実。
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- 簡略化する
- 専門用語を知ることと概念を知ることを混同しないことが大事。
- 暗記は理解ではない。
- ある概念を理解したとき、類推による説明ができるようになる。
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- 参考